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学び・教養
数学を修め、音楽を愛する理論物理学者として多くの著書を記す、佐治晴夫先生。このシリーズでは、まるで美しいソナタのように、音楽との出会いというテーマの提示の後、宇宙創生や1 / f ゆらぎ理論といった「見えない」世界を探求してきた人生のお話を展開していただきました。 第4回は、佐治先生連載の最終回。平和や明日への希望の物語です。
連載
見えない世界にまなぶ-佐治博士の宇宙・音楽・未来へのまなざし-

見えなくても、今、ここにあること

星を見る・今この瞬間を見る

210億キロメートル離れた宇宙にいるボイジャー、40億年先の未来……。佐治先生のお話では空間や時間がはるか遠くへと広がっていきます。そんな広い宇宙を感じることは、今この瞬間の尊さに気付くことでもあるといいます。

 

――星を見るということは、通常の景色を見ているときとは違って、見ている星と1対1で向き合っているということです。それはとりもなおさず、立場を逆転すれば、「星がわたしを見ている」ということでもあり、さらには、「星を通して、自分で自分自身を見ている」と言ってもいいのではないでしょうか。

 

しかも、その星が100光年のところにあるとすれば、100年前の光と「今」出会っているということ。1万光年のところにあるギャラクシー(銀河)であれば、1万年前の姿を、「今」見ているということ。つまり、この「今」という一瞬に、遠い過去からの時間と、はるか彼方までの空間距離を全部凝縮して、今この瞬間を見ているということです。

地球から38万kmのところにある月は1秒前の姿ですが、月とその横に1500光年彼方のオリオン星雲が見えていたとしましょう。オリオン星雲からの光は1500年前の光だから、1500光年と38万kmという隔たりを同時に見ていることになります。星を見るという行為は、この一瞬のうちに広大無辺な空間と時間を「今」に凝縮しているというすごい体験なのです。

 

 

もっと読む

はじめに「音」ありき

相手を通して自分を知る

「見えないけれどもある」ということ

見えるものと見えないものを結ぶ関係性

音楽はリベラルアーツ

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