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学び・教養
NASA(アメリカ航空宇宙局)が1972年に着手した宇宙探査機ボイジャーのミッション。星や宇宙に関心のある方ならば、近年でもこのボイジャーのニュースを耳にされたのではないでしょうか。2012年にボイジャー1号は人類史上初めて太陽圏の外の空間へと突入。ボイジャー2号は、木星より遠くにある惑星すべてに接近したのち、1号とは違うルートで2018年に太陽圏の外側へと到達しています。 佐治先生は、惑星探査だけではない、この計画に秘められた目的について語ります。  
連載
見えない世界にまなぶ-佐治博士の宇宙・音楽・未来へのまなざし-

宇宙から考える、地球の平和や未来のこと

1/f ゆらぎの性質がETとの共通語?

ボイジャーに搭載されたゴールデンレコード(the Golden Record)。もしもET(地球外生命体)が、バッハの音楽を含むさまざまな音が刻まれたそのレコードと出会ったら……? 40億年先を見据えたボイジャー計画に、佐治先生も感動の連続だったようです。

――僕が感動したのは、NASAは「40億年先のことを考えてボイジャーを送り出した」ということです。地球上には風が吹き嵐もありますが、それでも一番昔の生命体としておよそ30億年前のものが見つかっています。放射線くらいしかない宇宙ならば、40億年以上先でも何かを残せると考えて、彼らはあのレコードを作ったんです。

ただ、レコードがETさんの手に渡ったとき、全体が残っているとは限らない。破片になっているかもしれません。しかし、部分の中に全体の痕跡が含まれていれば解読可能です。例えばホログラフィー写真では、ネガがダメになっても、ネガの一部が残っていれば、そこから全体の情報が得られますよね。まさにこれが1/f ゆらぎ※1という性質で、数学の世界では「フラクタル※2」ともいいます。

 

僕は、バッハの音楽の一部の破片でも宇宙に残れば、ETさんはそこから地球文明の情報としての信号を取り出してくれるだろうと思っています。ETが高度な文明をもっていれば、表現する言葉は違っていても、そこにある数学的規則には気付いてくれるでしょう。A>BでB>Cならば、A>Cであるという論理は宇宙全体で通用する真理でしょう。

 

ですから、あの音の中からその数学的要素を抽出することができれば、ETさんは、それが雑音ではなく何らかの意図をもってなされた情報であるということをきっと理解するでしょう。そんな考えに思い至ったのも、僕が数学をやっていたからかもしれません。

 

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